東信補聴器センター(メガネのコミヤマ)は長野県上田市、小諸市、東御市の公益財団法人テクノエイド協会認定補聴器専門店です。

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補聴器の選び方

お店から補聴器のカタログをもらってきたけれど、様々なメーカー、大きさ、形、値段があって、書いてあることはチンプンカンプン。

こんな声を良く耳にします。

本来であれば対面で、聞こえでお困りの状況やその方の聞こえの程度、現在お使いの古い補聴器等があればそれの不満点などをヒアリングし、ご要望に沿った補聴器をご提案させていただきたいところです。
ですが、それではせっかくこのページを見てくださった方に申し訳ないので、少しでも選ぶ際の参考になりますように、それぞれの特徴やメリット・デメリット、選ぶときのポイント等をお話させていただきます。お時間が許せば全てお読みいただきたいところですが、お急ぎの方は下のリンクよりそれぞれの項目へジャンプできますのでご希望の項目をご利用くださいませ。

補聴器メーカーについて補聴器の大きさ
補聴器のさまざまな形(タイプ)補聴器の価格について
最後に

補聴器メーカーについて

まず、メーカーですが、補聴器には世界6大メーカーと呼ばれる大手の会社が存在します。
シグニア(旧シーメンス)フォナックオーティコン・GNリサウンド・スターキー・ワイデックスの6社です。当社ではシグニアオーティコンをメインに取り扱っております。
この6大メーカーと呼ばれる企業は補聴器に使われるICチップを自社開発できる故に大手と呼ばれています。
ちなみにですが、補聴器のICチップは、開発費用が数十億から数百億ともいわれており、世界的に展開している企業だからこそ開発に力を入れられるとも言えます。

残念なことに日本のメーカーはこの中に入っていないのですが、お客様の中には日本のモノづくりの技術の高さから国産メーカーにこだわりたいという想いを抱いていらっしゃる方も多いと思います。
確かに国産メーカーの補聴器は防水性、簡便性、多機能性、充電式、小型化といった部分は世界6大メーカーと比較しても何ら劣る所はなく、むしろ勝っているかもしれません。この点に関して言えば、さすが技術大国日本といったところでしょうか。
ただ、肝心の聞こえに関するノウハウの蓄積は、残念ながら6大メーカーには及ばないというのが現状のようです。

補聴器の大きさ

次に大きさですが、これは補聴器をお求めになる方の聴力データが重要な指針になります。
一般的に小型で有ればあるほど出力は小さくなる傾向にあります。大きければ大きいほど出力の高い補聴器になりますので、目立たなさを優先してしまうと肝心の聞こえが悪いなんて事も起こりえます。
ただ、今は技術も進歩していますので、後で述べる小さくても高出力な補聴器も存在しています。
まずは聴力を元に、目立たなさか、出力か、両方兼ね備えられるのか、お店で相談してみるのがよろしいかと思います。

補聴器の様々な形(タイプ)

そして大きさと同じくらい目立たなさと関係してくるのが形ですね。
カタログをみても、値段は同じなのにいろんな形があったり、固有名詞が書かれていたりして迷ってしまう部分のひとつです。
補聴器は音の伝達方法で2つに分けられます。
気道式補聴器と骨伝導式補聴器の二つです。
気道式補聴器は後述しますが耳に入れたり、耳に掛けたりする補聴器ですね。箱型(ポケット型)のものもこれにあたります。
骨伝導式補聴器は何らかの理由で外耳や中耳に障害がある方(伝音性難聴の方、詳しくはコチラ)におススメされる補聴器です。
骨伝導式補聴器はメガネ型が一番良く出回っている形ですが、カチューシャ型というタイプも存在しています。一見しただけでは補聴器とわからないかもしれませんね。
難聴の方の多くは加齢による感音性難聴のため、一般的に普及しているのは気道式補聴器です。
気道式補聴器は大きく分けて3つのタイプがあります。

  • 耳かけ型
  • 耳あな型
  • 箱型(ポケット型)

の3つです。それぞれメリットとデメリットがございますので、順を追ってご説明させていただきます。

耳かけ型

 

皆様が一般的に思い浮かべる補聴器といえば、まず耳かけ型だと思います。このタイプはまず音を集音するマイクと音の出口が耳を挟んで離れていることが優れた点として挙げられます。
これだけ言われるとピンとこない方の方が多いかもしれませんが、音の出口と入口が遠いと何が良いのかと言うと、ハウリングが起こりにくいのです。ハウリングとはカラオケでマイクとマイクを近付けた時に起きる事とお伝えするとイメージはしやすいかもしれません。また、ハウリングがしにくいというメリットはそのまま出力を大きくできるというメリットにつながりますし、出せる音の最大値で比較しても耳あな型より大きな音を出せるため、高度難聴、重度難聴の方にはまずおススメさせていただくタイプでもあります。

他のメリットとしては、耳の中に入れた時に耳あな型と比べて密閉感が少なく、オーダーで作る耳あな型と比べても価格を抑えやすいので、初めての方にはおススメです。
デメリットとしてはチューブの先がある程度大きくなるので、外耳道が狭い方だと少しカスタムが必要な点や、目立ちやすい点、電話がやや使用しづらい点などが挙げられるでしょうか。
また、補聴器本体から出た音をチューブを通して聞くので自然な音と言うよりは機械で再生された音として聞こえ、人によっては違和感を覚えることがあるのもデメリットですね。

耳あな型

耳あな型はまず目立たないという一点において他のタイプと比べ明らかに優れています。
付けた後は耳の奥から直接音が聞こえる点、耳介(顔から外に出ている耳部分)の本来持っている機能を使って音を集音する点などから自然に聞きやすいタイプと言えると思います。
老齢になられると耳だけではなく、眼もまた衰えてくることがございますが、普段からメガネを必要とされる方は、この耳あな型が一番邪魔になりにくいです。
また、耳の穴を型どりして製作しますので、つけるというよりは、はめるという感覚に近く、あまり装用に練習がいらないのもメリットですね。

あとは電話を補聴器本体のみで聞く場合、耳あな型は耳かけ型に比べて使用しやすいです。耳かけ型はマイクが耳の外にあるので、電話の受話口を補聴器に当ててあげないと聞きとりづらいのですが、耳あな型は付けていない時と同じように受話口をそのまま耳に当てることができます。ただ、これはスマホとのペアリング機能や外部アクセサリーなどを使うと改善出来てしまう点でもあります。
デメリットとしてはマイクとスピーカー部が近く、ハウリングしやすい事。これは耳掛け型のメリットが反転したと思っていただければわかりやすいかもしれません。
また耳あな型をお求めのお客様の多くが目立たないという事を主眼に置かれて注文されますが、スピーカーのサイズが補聴器自体の大きさによって左右されるため、聴力によっては大きめのサイズになってしまうこともございます。
また、スピーカー含む補聴器本体が全て耳の中にありますので、耳だれが多い方は故障を起こしやすく、おススメしにくいです。
あとは、耳の穴を密閉するので、聴力によっては音がこもった感じがすることと、オーダーメイドで作るので同グレードの耳かけ型と比較して高価になりやすい点、一度製作してしまった後の本体のカスタマイズがしにくい点(中の音の調整は他のタイプと同じように可能です)が挙げられるでしょうか。
ちなみに、このタイプは人によってサイズが違うためか、充電式を6大メーカーの中ではどこも販売していないので、充電タイプをご希望の方にはデメリットといえます。

ポケット型

ポケット型のメリットとしてはまず安価であるという点、そして操作も簡便であるという点がメリットでしょうか。
デメリットとしては他のタイプと比べても目立ちやすく、また補聴器としての機能は付いているのですが、調整機能がアナログ式で、出来るのは高音重視にするか、低音重視にするか、全体のボリュームを上げるか下げるか程度です。そのため耳かけ型、耳あな型の補聴器に比べ、その方に合わせた調整というのはしづらいです。このあたりは眼を測ってお作りしたメガネと既製の老眼鏡の関係に近いかもしれません。

RIC型

最後に耳かけ型の一種でやや特殊なタイプ、RIC型をご紹介します。
耳に掛けるのは一緒なのですが、音は補聴器本体から出ているのではなく、レシーバーと呼ばれる部分からでています。チューブを介さず音が耳奥から聞こえるので自然な聞こえに近く、また音の出口とマイクは離れているのでハウリングもしにくいというメリットがあり、耳かけ型と耳あな型のいいとこどりのような特性を持っています。
また、聴力に合わせてレシーバーを交換することで出力特性を変更できるので、補聴器を調整するだけでは難しいレベルの聴力の低下にも対応できます。高度難聴寄りの中度難聴といった一番お問い合わせの多い難聴の方は今後の調整プランから考えても特におススメです。
イヤーチップの種類も豊富なので耳あなが狭い方から広い方、こもった聞こえに違和感を感じる方から大きな出力を必要とする方まで幅広く対応できます。
あとメリットとしては充電型等は主にこのタイプから出る事が多いです。
デメリットとしては新しい部類の補聴器なので、耳かけ型の中では比較的高価になりやすいことと、耳あな型と同じく耳だれ等がある方は故障しやすいのでおすすめしません。

タイプ選びのコツ

補聴器のタイプはその補聴器の使い勝手を決める上で重要な要素です。一番優先したいメリットは何か、我慢できるデメリットは何か、選ぶ前にじっくり考えていただけたらと思います。

補聴器の価格について

そしてこの記事をご覧になられた皆様が、もしかしたら一番気になるのが価格についてではないでしょうか。
カタログを見れば数万円の補聴器から片耳分で50万円、両方にしたら目玉が飛び出るくらいの高額な補聴器まで載っています。
高いものだと、とても大きな音が出る様な気がしてしまいますが、実は50万円の補聴器でも5万円の補聴器でも補聴器が出せる音の大きさはあまり変わりありません。
では値段(グレード)で何が違うかといえば

  • チャンネル数(音を分割する数多ければ多いほど自然音に近付きます)
  • 雑音抑制(環境音を抑え、必要な音をハッキリさせる機能)
  • 指向性機能(音の発生源に焦点を当てやすくする機能)
  • 両耳通信機能(常に左右の補聴器が連動して補聴効果をより上げる機能)
  • 外部機器との連動機能(スマホやアクセサリーで補聴器を使いやすくする機能)
  • 簡便性(防水機能であったり、充電対応であったり使用するのを助けてくれる機能)

等、聞こえで困りやすい部分を補うための性能が上位グレードになればなるほど、徐々に上がっていきます。
安い補聴器でも適切に機種選択をして、きちんと調節してあれば聞こえが改善しないという事は少ないかと思いますが、快適に聞こえるようになるかというのはまた別の話で、そこが価格の違う部分と言っても過言ではないと思います。
なので、低価格帯の補聴器で困っていたことが解決すればその補聴器はその方にとって良い補聴器ですが、指向性や雑音抑制の機能を過度に期待しても価格帯なりの性能以上の効果は発揮できません。どんなに調整したとしても解決に至らない場合もあり、その場合ご期待に添えなく高い買い物という感想を抱かれてしまうかもしれません。
高価格帯の補聴器は上位モデルになればなるほど出来る事が増えますので、「実際使って見て困っていること」を解決できる可能性は高いです。しかし、不必要な機能に振り回されてしまえばその方にとっては無駄な機能を持った補聴器になりかねません。
よくお客様から安い補聴器がいい、高くなくていいから聞こえるようにしてほしいという声を良く聞きますが、購入していただいた後に差額でグレードアップといったことはできないので、まずはどのような補聴器がご希望なのかをしっかりお聞かせいただくことが肝心かと思います。

あと、補聴器の価格は調整の技術料も含んだ金額と考えてください。ですが、メーカーのカタログにその値段が載っている以上、優れた技能者から補聴器を買っても、研修をおえたばかりの様な新人スタッフが販売しているお店で買ってもさほど値段は変わりません。
ですので、同じ金額をお支払いになるのであれば、最低でもテクノエイド協会が定める認定技能者が在籍しているお店、さらに言えば設備等がしっかりしている認定補聴器専門店からの購入をおススメいたします。

最後に

いかがでしたでしょうか。もちろんここに書いたのはあくまで一般的な話です。
補聴器は聴力測定の結果や聞こえにくい音、ご予算、お使いになりたい環境、果てはスマホなどのデバイスを使用できるかどうかまで様々な事をヒアリングさせていただいた結果、おススメするタイプやシリーズ、
機種は変わってきます。
お店に言われるまま買ってしまったらどうしよう、なぜ私はこの補聴器をお店から勧められたんだろう、こういった補聴器が欲しいけれど自分の耳には合うんだろうか、といった不安を解消する一助にこの記事がなれれば幸いです。
もし、もっと詳しい話をお求めのお客様がおられましたら是非お気軽にお近くの補聴器のコミヤマにご来店くださいませ。

もしよろしければ聞こえについてのコチラの記事も是非チェックしてみてください。

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